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竹内歯科医院 デンタルメモ№34
「口臭が気になりますか? Part.2」
こんにちは。
前回は「口臭の定義」と「臭覚の特殊性」について説明しました。そして今回は「口臭の原因」と「口臭の種類」についてお話したいと思います。
[口臭の原因]
前回にもお話しましたが、口臭は口の中の病気が原因で発生するものが90%以上で、全身疾患(内科的、耳鼻科的な病気など)が原因で発生するものは10%未満です。よく、「胃が悪いから・・口臭がする。」と考える人も多いようですが、食道と胃の境界(噴門部)は飲食物が通過するとき以外は括約筋で閉じられていますので、ゲップでもしないかぎり、胃の中の空気(におい)が口の中に出てくることはありません。
口臭は、口の中にいる細菌がたんぱく質(はがれた粘膜上皮、血球成分、死んだ細菌など)を分解して発生します。その細菌の中でも、歯周病の原因菌である嫌気性菌(酸素を嫌う細菌)はたんぱく質を分解する能力が高いといわれています。ですから、歯周病は口臭の大きな原因となるわけです。
口臭に含まれる不快なにおいの成分は約20種類ほどありますが、なかでも揮発性硫黄化合物(きはつせい いおう かごうぶつ・VSC)は特有のにおいがあります。
揮発性硫黄化合物は主に次の3種類のガスからなります。
・硫化水素(卵が腐ったようなにおい)
・メチルメルカブタン(生臭い、魚や野菜が腐ったようなにおい)
・ジメルサルファイド(生ゴミのようなにおい)
これらのガスが混ざり合い、ある一定レベル以上になると非常に不快なにおいと感じられるわけです。
[口臭の種類]
口臭には大きく分けて3つの種類があります。
そのほかにも実際には口臭はないにも拘らず、自分で口臭があると思い込む心性口臭というものがあります。この「口臭の種類」については次回詳しくお話します。