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竹内歯科医院 デンタルメモ№35
「口臭が気になりますか? Part.3」
こんにちは。竹内歯科の改装も無事終了し、やっと落ち着き始めました。
前回のデンタルメモでは「口臭の原因」と「口臭の種類」について説明しましたが、今回は「口臭の種類」について、もうすこし詳しくお話したいと思います。
口臭には大きく分けて3つの種類があります。
誰にでもあるにおいで、起床直後・空腹時・緊張時は特に口臭は強まります。これは唾液の分泌が減少し、細菌が増殖して口臭の原因物質がたくさん作られるために起こります。
しかし、この「生理的口臭」は歯みがきや、食事、また会話をすることで唾液量が増加すれば簡単に口臭を解消することが出来ます。したがって治療の必要がありません。
年齢を重ねると口臭が強くなるのは、やはり唾液量が減少するためです。また、降圧剤などの副作用で唾液の量が減少する場合もあるようです。
ニンニク、ネギ、酒、タバコ等による口臭は一時的なもので、時間の経過とともに無くなりますので治療の必要はありません。ただし、タバコを一日一箱ぐらい吸う方はいつも臭っていると考えたほうがよいので、ご注意を・・(笑)。
鼻やのどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気、糖尿病などが原因で口臭が起こる場合もありますが、病的口臭の90%以上は口の中にその原因があり、歯周病、むし歯、歯垢(しこう)、歯石、舌苔(ぜったい)、ドライマウス(唾液の減少)、義歯(入れ歯)の清掃不良などがあげられます。
<舌苔(ぜったい)>
舌の表面に白~淡黄色の苔のようなものがついている場合があります。これが舌苔です。死んだ細胞や新陳代謝ではがれた粘膜上皮の細胞、血球成分、食物のカスなどからできています。これが細菌によって分解されて口臭が発生します。
舌苔が口臭の最大の原因だという先生もいますが、一般の方はあまり気にすることはないと私は思っています。気にしすぎて舌をゴシゴシ磨き、傷つけてしまうほうがよほど問題だと考えています。
そのほかにも実際には口臭はないにも拘らず、自分で口臭があると思い込む心因性口臭というものがあります。これは精神的・肉体的に不安定な思春期や更年期世代を中心に、発症する場合が多いようです。対策として大切なのは、「一人で悩まず、歯科医院で相談すること。」そして、「気分転換と唾液の分泌をうながす生活習慣を心がけること。」です。
では、次回は「口臭の予防方法」についてお話したいと思います。