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竹内歯科医院 デンタルメモ№36
「口臭 Part.4 -予防方法についてー」
こんにちは。前回のデンタルメモでは「口臭の種類」について説明しましたが、今回は「口臭の予防方法」について、口臭の種類別にお話したいと思います。
唾液の分泌が減少することによって起こるニオイで、起床直後・空腹時・緊張時に生じます。朝、時間が無いからといって、歯磨きも疎かに、朝食もろくにとらずに外出しているようだと・・口臭は、かなり強くなっているかもしれませんね。
この「生理的口臭」は歯みがきで簡単に解消することが出来ますが、唾液が分泌される食事や会話も効果的です。とくに食事では、よく咬むことで唾液の分泌が促進されます。
空腹時の口臭は食後2~3時間過ぎたころに、最も強くなるようです。その時間に歯みがきが難しくても、ちょっとティータイムをとるだけでも効果があります。
お茶の中では、とくに緑茶がお勧めです。緑茶には葉緑素やフラボノイドといった口臭予防に大変効果のある成分が含まれています。
ニンニク・・料理に入れるとグッとおいしくなりますよねー!でも仕事柄、平日にはほとんど食べられない・・という方もいると思います(私です)。少量なら大丈夫なのかもしれませんが、ニンニクなどを食べると、いくら歯を磨いてもある一定時間はニオイがとれません。これは口の中に残ったもののニオイではなく、腸で吸収され血液を介して全身を巡り、肺から呼気として出されるニオイだからです。お酒も同様です。
ニンニクの口臭を予防するのに、牛乳が効果的だと聞かれたことがあると思いますが、これは牛乳などのたんぱく質がニオイの原因となる物質を包み込んで、対外に排出する働きがあるからだそうです。ただし、胃で消化される段階、つまり食後すぐに飲まなければ効果は期待できません。パセリ・大葉・クレソンといった野菜にも消臭効果があるそうなので、よかったら試してください。
食事の後、梅干などの酸性食品をとると口臭予防に効果があるそうです。これは梅干に含まれるクエン酸がニオイの元となるたんぱく質を分解する働きや、口の中に残った食べカスの腐敗や発酵を防ぐ働きがあるからです。また、これらの酸味が唾液の量を増やすことによっても口臭予防の効果を高めているようです。
以前にもお話しましたが、病的口臭の90%以上は口の中にその原因があります。ですから口臭が気になったら、まず歯医者さんに行ってください。そして必要なら治療を受けてください。うがい薬などの口腔(こうくう)ケア用品は一時的には有効でしょうが、残念ながら、それだけでは「口臭」は消えません。
「口臭予防」で最も大切なのは、(治療も含めて)口の中を清潔にすることです。
そのためには病気のチェックである定期健診、自分で毎日口の中をきれいにするセルフケア、歯科衛生士が行うプロフェッショナルケアが必要です。
また日々の生活ではしっかり咬んで、唾液を出すことが「口臭予防」に効果的でしょう。