デンタルメモ43 増えている顎関節症、Part.2|竹内じゅんぺー歯科|神戸市灘区六甲の歯科・歯医者

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デンタルメモ43 増えている顎関節症、Part.2


                   竹内歯科医院  デンタルメモ№43

「増えている顎関節症、Part.2」

こんにちは。前回にもお話しましたが、顎関節症とは主に下顎の関節やその周囲の筋肉に症状が現れる病気です。そこで今回は、その症状について詳しく説明したいと思います。

 

顎関節症の症状

・顎関節音がする

顎を動かしたときに音がするという人は意外に多いです。自分には顎の病気がないと思っている人でも精査すると約30%の人に顎関節音があるといわれています。

関節音の種類としては、「カクカク」という音と「ジャリジャリ」というような軋轢音があります。一般的には「カクカク」という人が圧倒的に多いですが、音がするだけでその他の症状がない人は、あまり心配する必要はないでしょう。口を開け始めるときに「カクカク」という人は、咬み合わせの調整だけで治る場合もあります。しかし、心配ないからといって無理に顎を動かしたりしていると、顎が開かなくなったりすることもありますからご注意ください。

 

・口を開けると痛い

患者さんの訴えで最も多いのが開口時の痛みです。痛む場所は顎関節が多いですが、頬の筋肉(咬筋)やこめかみ(側頭筋)に痛みを感じる場合もあります。口を開けるときや、食べ物を咬むときに痛むのが特徴的で、何もしないときに痛むのは顎関節症以外の病気かもしれません。

 

  • 口が少ししか開かない

一般に、正常な人が大きく口を開けると縦に指3本程度(約4~5cm)、入れることができます。それが、指2本程度(3cm)以下の場合は開口障害があると考えられます。ただ個人差がありますので、自分は普段どの程度口を開けることが出来るのか・・知っておくことも必要でしょう。

開口障害は通常、咬筋や側頭筋などの口を開ける筋肉の痙攣によって生じますが、なかには顎関節の異常が原因の場合もあります。口が開きづらいからといって、無理に開けようとすると返って悪化しますので、まず安静にすることが大事です。1~2日ぐらいして徐々に口の開く量が増えてくれば、自然に治るでしょう。

 

  • その他

顎関節症で見られるその他の症状では、耳に現れる場合があります。例えば、耳の痛み、耳鳴り、難聴、耳の閉塞感などがあり、通常は片側に現れます。その他、頭痛であったり、首や肩の痛みやコリとして現れる場合もあります。しかし、これらの症状は顎関節症によって生じたものかどうかを、医科の先生と連携しながら慎重に判断していく必要があります。

 

「顎関節症」の原因や治療については次の機会にお話したいと思います。(^^)v

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