ブログ
© Junpei Takeuchi Dental Clinic
診療時間…9:00 12:00 / 15:00 ▶ 19:00(土…9:00 ▶ 13:00のみ)
ブログ
© Junpei Takeuchi Dental Clinic
竹内歯科医院 デンタルメモ№83
「人は、幾つから老いるのか?」
こんにちは。前回は長寿に関係するキーワード、「フレイル」と「オーラルフレイル」についてお話ししました。「フレイル」とは、日本語では「虚弱」のことで、簡単に言えば、足腰が弱ったりして「要介護」の一歩手前の状態です。その「フレイル」の前段階が、お口の機能が低下する「オーラルフレイル」です。そのような状況になる前に予防したいものですが、私たち日本人は、幾つくらいから元気がなくなり、どのようにして弱っていくのでしょうか?
今回は、そんなことを知る二つのデータをご紹介したいと思います。
「健康寿命」という言葉をよく聞きます。「健康寿命」とは、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく、生活できる期間」のことを言います。いくら長生きでも、病気や寝たきりの状態では辛いですよね。ですから、寿命と健康寿命との差は、出来るだけ短くしたいものです。2016年において、この差は男性で8.84年、女性で12.35年でした(全国平均)。前回調査と比べて、男女ともこの差は縮小していますが、平均寿命が延びることを考えると、健康には一層注意する必要があるようです。
平均寿命と健康寿命の差:2016年
<厚生労働省「第11回健康日本21(第二次)推進専門委員会資料」(平成30年3月)>
下図は東京大学高齢社会総合研究機構の秋山弘子特任教授が約6000人を対象とした調査結果です。約9割の女性は70歳代前半より自立度が徐々に低下し、介護等が必要となります。一方、男性では60歳代前半から、主に脳・心臓系疾患に代表される生活習慣病で一気に自立度を下げる方が約2割、そして約7割の方が70歳代中盤から徐々に身体機能が下がります。
健康は個人差があるので一概に言えませんが、いつまでも元気でいるためには70歳代前半が大きなポイントになるようです。しかし、幾つから努力しても大丈夫だそうですから、ご年配の方もご安心ください(笑)。 H30.10