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竹内歯科医院 デンタルメモ№33
「あなたは自分の口臭が気になりますか?」
こんにちは。
「あなたは自分の口臭が気になりますか?」と聞かれたら、なんと答えますか?
昨年、大分県でそのような意識調査を実施したところ、2,952人の回答者のうち、なんと1,993人(約68%)が口臭を気にすると答えました。また2006年2月15日の日経新聞を見ますと、「口内ケア 若者に拡大」という見出しでデンタルリンスや舌用ブラシ、口腔(こうくう)ケア用品の売れ行きが、口臭にも敏感な20~30歳台を中心に伸びている、と書かれてありました。ちなみにデンタルリンスだけで5年前に比べて約6割、出荷額が増えたそうです。そのような状況下、歯科医療関係者のなかでも「口臭予防」がクローズアップされ、歯科大学や歯科医院でも「口臭外来」とか「口臭クリニック」を標榜しているところがたくさん出てきたようです。
そこで今回から「口臭」をテーマに何回かに分けてお話したいと思います。
[口臭とは?]
口臭とは、「呼吸や会話時に口から出る息が、第三者にとって不快に 感じられるもの」です。
基本的に、誰にでもかすかな口臭はあるものです。これを生理的口臭と言います。
その口臭がある一定レベルを超えた強いものを、一般的には「口臭」と呼んでいます。
ここで問題になるのは、そのレベルです。嗅覚というのは主観的なもので同じ人が同じにおいを嗅いでも、体調や精神状態によって受け止め方が異なる場合があるということです。ですから、ある人があなたに口臭があると言っても、別な人は全く感じないということも起こります。これが臭覚の特殊性です。
[臭覚の特殊性]
1) 臭覚は順応する
人と会話しているとき相手の口臭が強くて、思わず一歩下がった(笑)・・なんていう経験はありませんか?人はなぜ、自分の口臭に気がつかないのでしょうか?
人は同じにおいを長く嗅ぎ続けると、その臭いに慣れてだんだん感覚が鈍ってきます。においを感じる鼻腔という場所は口の中と繋がっているため、人は常に自分の口臭を嗅いでいることになります。そのため、自分の口臭にはなかなか気づくことができません。
臭いというのは、それを受け止める人の感情に左右されます。例えば、自分のかわいがっている愛犬のにおいは気になりません。むしろ愛らしいにおいとして好感を持つ場合もあるでしょう。しかし、犬が大嫌いな人にとっては耐え難い悪臭と感じます。この犬と人の関係を夫婦に置き換えると・・・(冗談ですから、考えるのは止めましょう)
口臭が原因で、人とうまくコミュニケーションが取れなかったりすることもあるかもしれません。しかし、自分で気づかないからといって、あまり神経質になる必要はありません。また次回詳しくお話しますが、口臭の原因は90%以上、口の中の病気です。ですから、むし歯や歯周病が十分治療できていれば心配ありませんので、定期的な健診でしっかり診てもらいましょう。