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竹内歯科医院 デンタルメモ№39
「咀嚼(そしゃく)のはたらき」
こんにちは。前回は「ビリーのブートキャンプ」も流行っていましたので、「噛んでダイエット」というテーマでお話しました。肥満防止も噛む効用のひとつですが、咀嚼(噛むこと)にはいろいろな働きがあります。そこで今回は、その働きやしっかり噛むためのポイントについてお話したいと思います。
☆咀嚼の効用
1、消化吸収を高める
食物を噛み砕くことで消化吸収されやすくなるだけではなく、よく噛むと唾液や胃液といった消化液の分泌が促されます。唾液中の「ムチン」という成分は食べ物を飲み込みやすくする以外に、その刺激を抑えて、胃の負担を軽くしますし、「アミラーゼ」という成分はでんぷんを分解します。また、唾液中の「リゾチーム」や「ラクトフェリン」などには殺菌効果もあります。
2、脳を刺激する
よく噛むと脳が活発に機能し、記憶力や思考力、判断力や集中力などが高まります。子どもは脳の発育が促され、大人にとっては痴呆症の予防にもなるようです。また、眠けが抑えられ、反射神経が鋭くなります。大リーガーが試合中にガムか何かを噛んでいるのをよく見ますが、このような効果を期待しているのかもしれませんね。
3、きれいな歯並び
よく噛むことによって、骨や筋肉の発育が促進され、表情が豊かできれいな歯並びになります。灘区の3歳児健診結果を見ますと、約27%の子供に咬合異常があるようです。歯並びなどが悪くならないように、小さいうちからしっかり噛む癖をつけさせてください。
☆しっかり噛むためには・・。
1、噛み応えのある食材
一口30回、噛むのがイイと言われています。ある程度噛み応えのある食材をとれば、比較的簡単に30回噛むことができます。個人差がありますので、実際食べて何回噛んでいるのか、調べてみましょう。
2、左右均等に噛む
ほとんどの方に噛み癖があります。片方だけでは十分な力が入りませんし、噛み合わせのバランスがくずれ、顎がゆがんでしまう場合もあります。
3、姿勢よく食べる
体の軸がぶれると力が入りません。噛むときも同じことが言えます。また、姿勢が悪いと顎の位置がずれて正しく噛むことができません。試しに頭を横にして噛み合わせてみてください。顎がずれるのが容易に分かると思います。
4、飲み物と一緒に、流し込まない
習慣の問題だと思いますが、飲み物と一緒ではよく噛むことはできません。ペットボトルを片手にハンバーガーなどをパクついてる若い方も、ビールをぐびぐび飲みながら食事しているお父さんも、(私も気をつけま~す。)頑張ってしっかり噛みましょう(^_^)v
H19,10