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竹内歯科医院 デンタルメモ№40
「いびきと睡眠時無呼吸症候群」
こんにちは。いびきをかく人は結構多くいると思いますが、その中には一時的に無呼吸
(呼吸が止まっている状態)に陥っている方もいます。その頻度が高いものを睡眠時無呼吸
症候群と言いますが、この病気は身体に様々な障害(高血圧、不整脈、心不全など)を起こ
します。この治療法のひとつに口の中に入れるマウスピースがあります。近年、竹内歯科で
は耳鼻咽喉科や呼吸器科、内科と連携し、この病気の治療に当たっています。
そこで今回は「いびきと睡眠時無呼吸症候群」についてお話したいと思います。
☆いびき
自分のいびきはなかなか自覚することは出来ませんが、隣で「ぐぁ~、ぐぁ~」とされると本当にうるさくて眠れませんね。こっちは眠れないのに横でぐっすり寝ているのを見ると、腹立たしく思うかもしれませんが、実はいびきをかいている人は熟睡していません。 いびきは気道が塞がるため、空気の通りが悪くなり生じます。そのため呼吸は抑制され、眠りは浅く、ほとんどが睡眠不足に陥っています。疲れや飲酒などによる一時的ないびき程度であればあまり心配は要りませんが、毎晩いびきをかいたり、いびきの直後、無呼吸の状態が見受けられるようなら要注意です。このような場合は、周囲の方に迷惑が掛かっているというだけでなく、本人の身体に多くの問題が生じている可能性があります。
ですから、過度のいびきは身体に発する危険信号と考えてください。
☆睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)とは
2003年、「新幹線の運転士さんが乗務中に居眠りした。」という事件がありました。
その原因が、この「睡眠時無呼吸症候群」であり、一躍注目を浴びました。現在では再発を防ぐため、電車やバスの運転士さんに、この病気の検査が義務付けられているようです。
睡眠時無呼吸症候群は睡眠中に無呼吸が断続的に繰り返される病気です。1時間当たり5~15回を軽症、15~30回を中等症、30回以上を重症と分類されます。そして、患者さんは全国に推定200万人を超えるといわれています。
☆睡眠時無呼吸症候群のリスク
アメリカで行われた研究で驚くべきデータが出ています。1時間当たりの無呼吸数が20回以上の方は、無治療のままで放置すると9年後に約4割の方が心臓病、脳卒中、交通事故などの原因で死亡したというのです。軽症の方と比較するとその差は歴然です。
また、近年アメリカで行われている研究調査によると、睡眠時無呼吸症候群の患者さんは正常な方と比較して、高血圧は2倍、心疾患3倍、脳卒中は4倍、糖尿病は1.5倍、発症する可能性があがるといわれています。
次回は睡眠時無呼吸症候群の原因や治療についてお話したいと思います。
H20,01