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竹内歯科医院 デンタルメモ№51
「タバコと、お口の病気」
こんにちは。タバコの値上がりに伴って、禁煙を考えられている方も多いのではないでしょうか。1階の竹内内科にも禁煙外来で訪れる患者さんが増え、先日はサンテレビの取材を受けたようです。そこで今回は、タバコと関係が深いお口の病気・・特に歯周病についてお話したいと思います。
◇ 歯周病になるリスク
歯周病になるリスクは、タバコを吸わない人と比べて軽い喫煙者で2~3倍、ヘビースモーカーで5~6倍も高くなります。また、喫煙者の歯肉の老化はタバコを吸わない人より10年以上、進んでいると言われています。
また、歯周病の治療においても治りが悪く、治療効果は半減するようです。
1、タバコのタール成分の付着が歯周病の原因となる歯垢、歯石を付きやすくします。
2、タバコのニコチンが歯肉の血管を収縮させて、血流障害を起こします。
3、喫煙による活性酸素を除去するためにビタミンCが消費されて、
歯肉が炎症を起こしやすくなります。
4、歯周病菌と戦う白血球の機能が低下します。
5、歯と歯肉の境目の酸素が不足し、歯周病菌にとって繁殖しやすい環境になります。
◇ 喫煙者に見られる歯周病の特徴
タバコを吸う方は、免疫という生体の防御反応が低下するため、歯周病の症状が現われにくい・・という特徴があります。ですから、比較的自分でも気づきやすい歯肉の腫れや出血も、あまり見られません。これは上にも書いていますが、歯肉が血流障害を起こしているためで、決して歯周病が軽症だということではありません。タバコを吸う方は、自覚症状が少ないにもかかわらず歯周病の進行は速く、歯周組織(歯ぐきと歯を支える骨の部分)が破壊されていきます。
H22.10