デンタルメモ59 プラーク・コントロールについて|竹内じゅんぺー歯科|神戸市灘区六甲の歯科・歯医者

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デンタルメモ59 プラーク・コントロールについて


「プラーク・コントロールについて

 こんにちは。前回は「歯周病の原因」についてお話しました。歯周病には3つの要因があり、歯垢(プラーク)、そして環境因子と生体因子が関与します。環境因子とはストレスや喫煙、不規則な食生活などの悪い生活習慣です。生体因子とは遺伝や年齢、病気などの全身的な因子です。この中で、歯垢(プラーク)は歯周病の直接的な原因で、環境因子と生体因子は間接的な原因と言えるでしょう。そこで今回は歯垢に関連する、歯周病の治療や予防で最も大事な「プラーク・コントロール」についてお話したいと思います。

 

◇プラーク・コントロールとは?

口の中をバイ菌のない状態にできれば歯周病も虫歯もおこりませんが、残念ながら無菌状態にすることはできません。しかし、バイ菌を少なくすることで歯周病を予防することは可能です。そのためにバイ菌をできるだけ付かないようにしたり、取り除いたりします。これを「プラーク・コントロール」といいます。

プラーク・コントロールというと、すぐに歯磨きだと考えてしまう方がいますが、それだけではありません。大きく分けて、次の4つの方法があります。

 

◇ プラーク・コントロールの具体的な方法

1、機械的方法   ・・歯面を機械的にこすることによって、プラークを取り除きます。

歯磨きも、そのひとつです。

2、薬物療法    ・・プラークを抑制する抗生物質などがあります。

3、食事の改善   ・・繊維性の食物等で、プラークをできるだけ作らない工夫をします。

4、口の中の形態改善・・歯並びや咬み合わせに不正がある場合、また適合の悪い冠(かぶせ)があると、プラークがたまりやすくなります。

 

◇ 機械的方法とは?

大きく分けると、自分で行なう「セルフケア」と、自分で出来ないところを歯医者さんが行なう「プロフェッショナルケア」があります。

1、セルフケア・・ご自分で歯ブラシやその他の補助用具を使って、口の中の汚れを取ることです。治療した歯が多い場合は歯磨きも難しく、ある程度の練習が必要です。また、歯石とか歯周ポケット内は自分ではコントロールできませんので、プロフェッショナルケアが必要となります。

2、プロフェッショナルケア・・PMTC(下記参照)、咬み合わせの調整

 

◇ PMTCとは?

PMTCとは、プロフェッショナル・メカニカル・トゥース・クリーニング(Professional Mechanical Tooth Cleaning)の頭文字で、歯科医院で専門的に行うお口のケアプログラムのことです。簡単に言えば、プラークと歯石の除去です。

口の中は毎日すみずみまで磨いているつもりでも、歯の表面や歯と歯ぐきの境目などにどうしても汚れが残ってしまいます。そうしてできたプラークを、歯科医や歯科衛生士ら専門家が専用の器具とフッ化物入りペーストを用いて清掃し、悪い細菌を徹底的に取り除きます。