デンタルメモ65 e-max|竹内じゅんぺー歯科|神戸市灘区六甲の歯科・歯医者

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デンタルメモ65 e-max


「新しい歯科材料 e.max」

こんにちは。前回は新しい歯科材料として「ノンクラスプ・デンチャー」という部分入れ歯を説明しました。今回は、むし歯治療の際、奥歯に詰める材料について説明したいと思います。従来、奥歯には「インレー」といわれる銀色の詰め物や「レジン充填」といわれる白い詰め物が多く使われてきました。また、最新のものとして「e.max」という歯科材料ができましたので、それぞれの特徴について説明したいと思います。

 

  • インレー
    • インレーとは歯型を取って詰める治療方法で、一般的には「金銀パラジウム合金」という銀色の金属が使われます。保険適応で強度もありますので、奥歯のむし歯にはこの治療がよく行われます。しかし、下の奥歯ではあまり見た目が良いものではありません。また、硬すぎるため対合歯(反対側の歯)を痛めたり、インレーが入っている歯が割れることもあります。時間とともに錆びてくるため、金属アレルギーをおこす方もいます。金属以外の材料もありますが、従来のものは強度的な問題等がありました。それを改善したものが「e.max」です。
  • レジン充填
    • レジン充填とは「コンポジットレジン」といわれる白い歯科用プラスチックを歯に詰める治療方法で、前歯のむし歯治療によく行われます。保険適用で見た目もよく、ほとんどの場合1回の治療で終わります。歯を削る量も少なくて済みますが、時間がたつと変色してきます。また、金属に比べると強度が弱く、欠けたり割れたりする場合がありますから、奥歯のむし歯にすべてのケースで使えるわけではありません。
  • e.maxe.maxとは世界最先端のセラミック材料で、ニケイ酸リチウムガラスを主成分としています。従来のセラミックに比べ約3倍の強度があるにもかかわらず、天然歯に近い摩耗性を持っているため、破損することもほとんどなく、対合歯にもやさしい素材です。金属アレルギーの心配もありません。また、色も天然歯に近い色を再現することができます。費用はセラミック素材なので保険適用外で、大きさにもよりますが竹内歯科では1本、3.5~4万円となっています。現在、奥歯の詰め物としては最も優れた素材であるとして注目されていますが、このような素材が保険で出来れば、多くの方の歯はもっと長持ちするのではないかと思います。
  • emaxパンフレットより引用