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竹内歯科医院 デンタルメモ№74
「根面う蝕の予防法」
こんにちは。前回お話したように、近年、歯周病の増加とともに中高年のむし歯が増えていることが、下の図を見ていただくとよく分かるかと思います。では、どうしたら歯根にできるむし歯「根面う蝕」を予防できるか・・について、お話ししたいと思います。(LION HP参照)
むし歯を簡単に言うと、「食べかすを栄養として、ばい菌が出した酸で、歯が溶けること」です。
ですから、虫歯予防のためには、① 歯を強くする。② 栄養となる食べかすを、できるだけ作らない。③ ばい菌(歯垢)を取り除く。この3つのことが大事になります。
具体的には、① フッ素を活用する。② 食生活の工夫、特に甘いものを控える。③ 効率よい歯磨きをする。この3つを組み合わせることで、効果的なむし歯予防ができます。
今回は特にフッ素についてお話ししたいと思います。
フッ素にはむし歯の原因菌の働きを弱め、歯から溶け出したカルシウムやリンの再石灰化を促進し、むし歯になりにくくする働きがあり、子供だけではなく大人のむし歯予防にも有効であることが分かってきました。
効果的にむし歯予防をするためには、歯科医院で定期的にフッ素塗布をしてもらうことと、家でフッ素入りの歯磨き剤や洗口剤を使用すること、この両者を併用することが大事です。
年3~4回の塗布で30~40%う蝕減の予防効果があると言われています。
1日2回以上の使用で20~30%う蝕減の予防効果。ただし、コツがあります。
フッ素は歯磨きをした後も歯や粘膜などに残り、少しずつ唾液と混ざり合って口の中で効果を発揮します。ですから、フッ素は口の中に長くとどめることが大事です。そのためには、すすぎは少ない水で1回だけにしてください。何度もすすぐと、口の中に残るフッ素の量が少なくなります。できれば歯磨き後は1時間程度飲食を控えると、より効果的です。
市販の歯磨き剤にはいろいろな種類がありますが、約90%にフッ素は配合されています。竹内歯科では、大人のう蝕予防歯磨き剤(商品名:チェックアップ ルートケア)をお薦めしています。ぜひ、お試しください。
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