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竹内歯科医院 デンタルメモ№75
「知覚過敏について」
こんにちは。前回は歯周病の増加とともに歯肉が退縮して、中高年のむし歯が増えていることをお話ししました。この歯肉の退縮でよく起きるのが、最近TVのCMでもよく放映されている「知覚過敏」です。むし歯ではないのに、歯ブラシの毛先が触れたり、冷たいものを飲んだ時にピリッと痛みます。現在、日本人の3人に一人が経験しているとも言われています。そこで今回は「知覚過敏」についてお話ししたいと思います。 (参照: 日本歯科医師会HP)
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(1)歯肉の退縮
歯肉の位置は加齢とともに少しずつ下がってきますが、歯肉退縮の主な原因は歯周病です。この場合は知覚過敏の治療だけではなく、歯周病の治療が必要となります。
(2)歯の摩耗
くいしばりや歯ぎしりのある方は、エナメル質がすり減って知覚過敏を起こすことがあります。また、歯と歯肉の境目にあるエナメル質が欠けることもあります。
(3)歯が溶ける(酸蝕歯)
エナメル質はpH5.5程度で溶け始めます。酸性度の高い炭酸飲料や、酸っぱい飲み物や食べ物を頻繁に
かつ長時間摂取する習慣があると、歯の表面は簡単に溶けます。このような歯を酸蝕歯といいます。
(4)歯の亀裂
最近、意外と多いのが、くいしばりによって奥歯に亀裂が入り知覚過敏を起こすケースです。この亀裂が内部から起きている場合では、肉眼でもレントゲンでも分かりませんから、原因不明とされることが多いです。
(5)むし歯の治療に伴うケース
歯を削ることで歯の神経が過敏になり、痛みを感じやすくなります。通常はしばらくすると自然に痛みは消失します。ただ大きなむし歯では、時によっては神経を取り除く治療が必要となることもあります。
(6)ホワイトニングに伴うケース
ホワイトニングとは漂白剤を使って、歯を白くする治療です。短期間で白くするために高濃度の薬剤を使用すると、歯にダメージを与え、知覚過敏が生じやすくなります。最
近は漂白効果と低刺激性を兼ね備えたホワイトニング剤が出てきたため、安全性は高くなりました。
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