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竹内歯科医院 デンタルメモ№84
「お口の中は、いつから老いるのか?」
こんにちは。前回は「人は、幾つから老いるのか?」というテーマで、個人差はあるものの70歳代から徐々に身体機能が低下していくという話でした。その状態を「フレイル」といいます。その前段階に、お口の機能の低下(オーラルフレイル)があります。
では、お口の中はいつから弱っていくのでしょうか? (日歯HP参照)
上記の図はH29国民健康・栄養調査結果で、「何でも噛んで食べることができる」者と歯の保有状況を示したものです。
まず折れ線グラフを見てください。これは20歯以上歯を有する者の割合を年齢別に表したものです。20本以上歯があれば、食生活にほぼ満足できると言われています。この図から見ると、60歳以降に歯の喪失率が高まり、70歳代に半数近くの人が20本を下回っています。
次に、棒グラフは「何でも噛んで食べられる」人の割合です。義歯(入れ歯)等で補っているのでしょうが、やはり60歳代から減少しています。
日本人の平均寿命は、女性で87.14歳、男性で80.98歳(2016年)ですが、歯の本数や「何でも噛んで食べられる」人の割合は、長寿に追いついていない現状となっているようです。
お口の機能が低下する「オーラルフレイル」の人は、要介護状態になるリスクが高いといわれています。噛めないということが機能低下への負の連鎖を引き起こし、心身機能の低下につながると言われています。お口の“些細な衰え”にも気をつけた方が良いようです。
H31.1