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竹内歯科医院 デンタルメモ90
「怖い糖尿病と歯周病の関係 +α」
こんにちは。日本では糖尿病の罹患者が年々増え続けています。糖尿病の怖さは、早期の場合は目立った症状がなく、気づかないうちに進行し、全身をむしばんでいくことにあります。
糖尿病は眼や腎臓、心臓や脳血管など以前から関連があるといわれていた合併症のほか、最近ではがんや歯周病など糖尿病以外のさまざまな病気ともかかわると言われています。そこで今回は「糖尿病と歯周病の関係」についてお話ししたいと思います。
(きょうの健康 2020 8月号 参照)
平成28年の厚労省の調査では、糖尿病有病者が約1000万人、糖尿病予備軍が約1000万人と推計されています。糖尿病有病者の人口に対する割合は男性16.3%、女性9.3%であり、年齢が高いほど糖尿病有病者の割合が高くなる傾向にあります。日本だけではなく世界的に見ても増加傾向で、65歳以上では5人に1人が糖尿病だと言われています。
糖尿病とは、血液中のブドウ糖濃度を示す血糖値が異常に高くなる病気です。血糖値が高い状態が続くと、全身の血管がダメージを受け、眼、腎臓、神経などが障害されたり、脳梗塞や心筋梗塞などの病気が起こりやすくなったりします。
糖尿病と歯周病は、密接に関係することがわかってきました。糖尿病があると、歯周病を発症しやすく、悪化しやすい。逆に歯周病があると、糖尿病を発症しやすく、悪化しやすくなります。これらの疾患は重症化するほど、互いに与える影響も大きくなります。
糖尿病があると、歯周病が起こりやすくなるのには、糖尿病によって免疫の働きが低下することが関係しています。血糖値が高い状態が続くと、白血球の働きが鈍くなってしまいます。そのため、歯垢の中にいる細菌に対する抵抗力が低下し、歯周病が起こりやすくなります。
高齢者で糖尿病があると、唾液の量が減って口の中の自浄作用が低下し、細菌が繁殖しやすくなります。また、高血糖の状態が続くと、歯の周囲の血行が悪くなることも歯周病が悪化する一因です。
余談ですが…
先日、ドクターズファイルの取材を受け、更新させていただいたことを報告します。ドクターズファイルとは雑誌やネットでクリニックを紹介するサイトです。以前に院長1人が受けた取材を更新するといった形で、2人で取材を受けました。じゅんぺー先生の経歴や親知らずの抜歯をはじめとした治療や患者さんに対する想いなども記載されていますので、1度検索してみてください。
R 2. 12