デンタルメモ94 噛み合わせ、歯ぎしりへの対策|竹内じゅんぺー歯科|神戸市灘区六甲の歯科・歯医者

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デンタルメモ94 噛み合わせ、歯ぎしりへの対策


 

竹内じゅんペー歯科    デンタルメモ94

 

「噛み合わせ、歯ぎしりへの対策」

 

 こんにちは。2022年1月から竹内じゅんぺー歯科にリニューアルし、初めてのデンタルメモです。ホームページのブログ欄からも閲覧でき、また過去のデンタルメモも掲載していますので、機会があれば、ぜひホームページも見てみてください。

さて今回は、『噛み合わせ、歯ぎしり』に焦点を当ててみました。僕自身が、口腔外科で顎関節症を診ることが多く、治療のひとつとしてマウスピース(スプリント)を作る機会が多かったので、その点からも皆様に伝えていきたいと思います。

             

①理想的な噛み合わせとは?

 一般の方でも、歯並びが良い・悪いというのはなんとなくわかると思います。歯並びがガタガタだと、見た目が悪くなり、それを改善させたいという理由から矯正治療をする方もおられるでしょう。では歯科医師目線で考える噛み合わせがいい、とはなんでしょうか?

 単なる見た目の良さではありません。もちろんガタガタしていない歯は、磨きやすく、また唾液による自浄効果が期待できます。その結果、むし歯や歯周病の管理がしやすいです。しかし見た目だけではなく、本来の理想的な噛み合わせとは、犬歯(糸切り歯)での誘導です。

 

②犬歯での誘導とは?

 理想的な噛み合わせの一つに、犬歯誘導があります。歯をギリギリ側方運動させた際に、前から数えて3番目の犬歯(糸切り歯)が当たって、奥歯が浮いている状態です。日中は上下の歯が当たらないのが通常ですが、就寝時、無意識に歯が当たる時があります。その場合に犬歯誘導がある方であれば、奥歯の負担は少なくなりますが、そうでない場合、奥歯に強い負担がかかってしまいます。

 奥歯に強い負担がかかると、どんなに歯を上手に磨けていても、また虫歯・歯周病が管理できていたとしても、いつか歯が割れて破折してしまいます。歯の割れ方によって、大きく欠けると、その歯の修復が困難になり、最悪の場合抜歯になることもあります。

 

③どうすれば奥歯が欠けたり、折れたりしないのか?

 根本的な解決は、噛み合わせのことを理解した歯科医院での矯正治療です。当院の場合、連携している矯正専門の歯科医院を紹介させていただきます。しかし上下の噛み合わせまで完璧にコントロールした矯正治療は難しいこともあります。

 また矯正は、保険外治療のため最低でも80万円ほどのコストがかかり、治療の期間は1〜2年かかるといった手間もあるため、安易に取り組めないことが多いです。そういった方には夜間に装着するマウスピース(スプリント)がお勧めです。矯正治療のように見た目が良くなるわけではありませんが、むしろ過度な力から歯を守るための有効な保険適応の治療法です。(マウスピース自体は約5000円ほどです。)

 

 

🌟 マウスピース(スプリント)には色んな効果が期待できます! 🌟

 

 もともと犬歯での誘導があればいいのですが、噛み合わせの不具合がある方は少なくありません。噛み合わせが良くなることで、朝起きた時の歯茎の違和感や顎や肩こり、頭痛が解消されることもあります。よく奥歯の詰め物が外れたり、過去に抜歯に至ったことがある方は、犬歯誘導がないことも多いので、気になる方は来院された際にスタッフやドクターに聞いてみてください。

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